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『聴こえる』 あとがき
この作品を書きながら
小説を書くことの楽しさと難しさを
改めて実感した気がします。

最後に続きを書けないと
ラストを相手に託してしまった私が
なにか語るのはおこがましい。

というわけであとがきに代えて
『聴こえる』というタイトルの詩を
書いておきますね。

そんなんで許してくれるかな?>ノワノワ

※ちなみにチエノワさんのあとがきはこちら



『聴こえる』

聴こえたのは風の音
聴こえたのは誰の声?

出逢いは必然
出逢いは運命

君がいなきゃ笑えなかった
君がいたから僕は笑えた

本当に聴きたかったのは心の声じゃない
本当に聴きたかったのはたった一言「愛してる」って言葉

ただ愛の形はひとつじゃない
わかりにくい形のものもある

でも、ちゃんと見ようとすれば
どんな形をしていてもそれは見えるはずなんだ

どこかにあるんじゃない
ここにある、優しさのカケラが確かに見えるはずなんだ

たくさんの出逢いが僕を形作った
たくさんの出逢いが僕を大きくした

でも多分、君との出逢いがなければ
僕は優しくなれなかった

聴こえるのは君の笑い声
聴こえるのは僕の笑い声

もう、心の声は聴こえない
けどそれでいいんだ

たとえ聴こえなくても
二人の笑い声が聴こえる…それでいいんだ

そして…きっと近い未来
もう一つの笑い声も聴こえるよね?

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『聴こえる』vol.13【リレー小説】(完結)
チエノワさんがvol.13をアップしています。

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@「キレハシノート」author:チエノワさん

続きを書けぬ私の代わりに
チエノワさんが完結させてくれました。
素敵なラストに仕上げてくれました。
ノワノワありがとね。

あとがきは別記事にてアップします。

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『聴こえる』vol.12【リレー小説】
チエノワさんがvol.12をアップしています。

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@「キレハシノート」author:チエノワさん

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『聴こえる』vol.11【リレー小説】
vol.11

人間にはさまざまな困難が降りかかる。
でも、前にお父さんが言ってた。
困難は、それを乗り越えられない人間のところには
やってこないんだよって。
だとしたら、僕はこの困難を乗り越える力があるってことなんだろうけど。

アルビノっていう事実。
一生、塗り替えようのない事実。
それは仕方ない。
生まれ持った性質。
親を恨んでも仕方ないし。
でも、キコエル力は後天的なものだ。
しかもなんで僕なの?っていう不可解さ。
仕方ないなんていって片付けられることじゃない。
僕に与えられた試練で、それを乗り越えられたら
僕は成長できるのだといわれたとしても
僕はこんなものいらなかった。

今、目の前にその意味不明な試練を僕にもたらした
原因?の晴香がいる。

はるかとハルカ…
二人はどちらも晴香で、ハルカの存在に今
はるかは気づき始めている。
僕は、心の中でハルカに声をかけた。
(ハルカ!ハルカ?)
…応答はなかった。

僕ははるかに聞いた。
「ねえ、はるかはハルカがいてもいいと思う?」
はるかは目を泳がせながら僕を見つめた。
そしてまたメモになにか書き出した。
〔よく…わからない。〕
「そう…だよね…」
するとはるかは少し考えた後、またメモに
なにか書いて、僕に嬉しそうに見せた。

〔ねえ、またハルカに会ったら伝えてくれる?
 ありがとうって〕
「ありがとうって?」
どうゆうことだろう?
〔私ね、多分ハルカに守られてるんだと思うの。
 なんだかそういう気がするの。〕
「…わかった」
僕がそう言うと、はるかはメモとペンをかばんにしまい
何かふっきれたような顔をして…RBを連れ、帰っていった。

はるかとRBの後ろ姿を見つめながら
僕はなんだか今まで感じたことのないような
なにかあったかい気持ちになっていた。

はるかは、よくわからないのにハルカに感謝してる。
そんな風に、理由がわからなくてもそのことに
価値を見出して「ありがとう」って思えるって
なんかすごいなって素直に思った。

僕はいつも、頭でいろいろ考えすぎて
理屈ばかり考えすぎて、
もしかして大事なこと見失っているのかもしれない。

そしてふと、思った。

もしかしたら、ハルカははるかの心の声、そのものなんじゃないかって。
だから、僕にははるかといてもその心の声が聴こえないんだ。
別に何の確証もないけど、そんな気がした。
そして、本当のところがどうだとしても
もう深く追求しなくてもいいんじゃないかってそんな気がしていた。

ねえ、もしかして僕がキコエルのって
本当は聞こえてるんじゃないのかな?
僕が勝手に人の心の声、作り出してるのかな。
被害妄想…幻聴なのかな。

なんだか、そんな気がしてきた。

そう…思った瞬間、ずっと続いていた頭痛が
スーッてひいていくような気がした。

明日、もう一度晴香に会いに行こう。

僕はそう決めて家路についた。

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『聴こえる』vol.10【リレー小説】
チエノワさんがvol.10をアップしています。
なんかもう、すごいっす(><)/
今すぐ読んでー!(笑)

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@「キレハシノート」author:チエノワさん

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『聴こえる』vol.9【リレー小説】
vol.9

僕は、あの女の子の言葉を信じて
次の日学校が終わるとすぐあの草原に向かった。

…もうすぐ6時になる。すでに辺りは真っ暗だ。
暗くなる時間が早くなるに連れ、
冬がもうそこまで来ていることを実感させられる。
夜風が僕の頬を刺し、僕の手の熱を奪っていく。

けれど、一向に待ち人は現れない。

「嘘つき!」

僕は一人叫んでいた。

いないじゃないか、どこにも!
女の子も、アールビーも、
いないじゃないか…!

あの時キコエタ声はなんだったんだよ。
僕の幻聴なのか?
いったい、僕にどうしろっていうんだよ。
誰か教えてよ…。

(それから、RBよ。彼の本当の発音は、RB。
 覚えてあげてね。発音が違うとこの子、反応しないから。
 困るのは、あなたよ。)

最後に聞いたあの子の言葉を思い出した。

「アールビーじゃなくてRB…。RBー!RBー!RBー!」

僕は声に出して、RBの名前を呼んでみた。
もちろん、それに何か応答があるなんて思ってない。
何か、口に出さないといられなかっただけだ。
大声を出して、悶々とした気持ちを発散したかっただけだ。

(遅くなってごめんね。)

急に、耳の奥がぐわんってなった。
エレベーターに乗ったときにくるあの感じ。
そして、僕の頭の中にその声は直接響いた。

僕は暗がりの中声の主を探した。
すると暗闇の中、青い光が二つ光って見えた。

「RB?」

真っ白い犬がその青い目を光らせながら
僕に近づいてきた。
そして、「声」はどんどん大きくなっていった。

(あの子が起きているときは私出てこられないみたいなの。)

また…頭の中で声が響いた。
あの女の子の声だ。

でも、「あの子」って?

(あの子っていうのはね、晴香のことよ。
 昨日会ったでしょ。RBのいた家の女の子よ。)

僕の声に出さない疑問の声にその「声」はそう答えた。

「…君は誰?どこにいるの?」

僕の声だけが宙に浮かんだ。

(私が誰かはどうでもいいわ。
 ただ、私はあの子の中にいるの、意識だけね。
 私にもどうしてこういうことになったかわからないんだけどね。
 私の身体はとっくに死んでるの。
 魂だけがなぜかあの子の身体に入ってね。
 あの子の意識が薄くなると、私は出てこられるのよ。)

「私」の話に賢明に耳を傾ける。
けれど、いまいち要領を得ない。
いったい、なんの話をしているんだ?

あの子の中にいる?身体は死んでる?意識だけ?

(すぐに理解できなくても無理ないわ。
 私だって、こういう状態を受け入れるまでに
 ずいぶん時間がかかったから。
 でも、RBが教えてくれたのよ。
 彼が家にきて、ようやく私はわかったの。
 私がこうなった意味が。)

「意味って?」

(それはね…あ、もう時間がないわ。
 晴香の意識が強くなっていく。
 ごめんね、もう無理みたい。続きはま…)

まるで、電源がプツリと切れたみたいに…
「声」はそこで途切れた。

さっきまでいたはずのRBも消えていた。

「RBー!RBー!RBー!!」

僕は闇に消えた青い光を呼び続けた。
けれど、その日もう一度それが光ることはなかった。

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『聴こえる』vol.8【リレー小説】
チエノワさんがvol.8をアップしています。

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@「キレハシノート」author:チエノワさん

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『聴こえる』vol.7【リレー小説】
vol.7

あれから…僕はいろいろと考えた。
あの女の子がいっていたことがほんとならば
その「来るべき未来」がくるまで耐えれば
僕はこの苦難から解放されるってことだ。
だとすれば、今は誰にも…たとえマサルにも
本当のことは話すべきではないのだ。

だって一生キコエルなんて…耐えられない。

アルビノだってことだけで十分に僕はいろんなことに耐えてるのに
これ以上、どうして苦しまなくちゃいけないの?


「ゆーちゃん、今日帰りヒマ?」

下駄箱でマサルが僕に聞いた。

「なんで?」
「ちょっとさ、ゆーちゃんに見せたいものがあるんだ」
「ん?」
「きっとゆーちゃんも気に入ってくれると思うんだけどな〜」

(最近、ゆーちゃんますます元気ないし…
 笑ったゆーちゃんの顔、見たいんだよな〜)

あの草原での一件以来、マサルはさらに
僕のことを心配してくれるようになった。
「あのこと」についてはそれ以上触れずに
ただ僕を気遣ってくれていた。

「うん、いいよ。で見せたいものってなに?」

僕は靴を履き替えながらそういってマサルの顔を見た。

「ん?内緒。お楽しみってことでね」

マサルはそういうと、嬉しそうに笑って先に走り出した。

「はやく!」
「あ、待って!」

マサルが勢いよく駆け出したのでそれ以上
マサルの気持ちは読めなかった。
どういう仕組みなのかよくわからないけど、
気持ちを読むにはある程度近くにいないと
いけないみたいで、だから僕は普段
なるべく他人に近寄らないようにしていたりする。


「ここ。」

たどり着いたのは隣の学区のとある家。
門から中を覗くと庭に、真っ白い犬がいた。

「みて?ゆーちゃん。真っ白い犬。
 こないだ母さんと一緒に出かけた時帰りにここ通って
 この子見たとき、僕真っ先にゆーちゃんを思い出したんだ。
 で、ゆーちゃんに見せてあげたくなったの。」

真っ白…アルビノ?

僕は、その白い犬を凝視した。

目だけが…空みたいに青い。

アルビノだったら、目は赤いはず。
だったらこの犬はなに?

「これってアルビノだよね?」

マサルが嬉しそうに聴く。

「うん…」


「アールビー」

と、玄関から声がして、男の人と小さな女の子が出てきた。
女の子が先に、僕らに気づいてこっちを凝視した。

あ…あの女の子だ。

僕の心臓は急にドクンと脈打った。
てことは、あの白い犬はあのとき一緒にいたアルビノ?

「誰?晴香のともだちか?」

“お父さん”がそう僕らに問いかけながら女の子の顔を見た。
女の子と「違う」というように頭を大きく横に振って
そのまま“お父さん ”の後ろに隠れた。

「すいません。昨日たまたまここを通りかかってその犬を見て
 すごい真っ白で、キレイで、友達に見せたくなったんです。
 勝手に覗いちゃってごめんなさい。」

マサルがそういって申し訳なさそうに頭を下げた。

「ああ、そうか。いやかまわないよ。
 でもこれから散歩にいくんだ。」

「あの!その犬アルビノですか?!」

僕はいてもたってもいられずそう聞いていた。

「や、アルビノみたいだけど違うんだ。白いシェパードだよ。
 でも、アルビノみたいだからね、名前はアールビーっていうんだ。」

そういいながら、犬に近づいてくる“お父さん”。
その後をくっついて歩いてくる女の子。
女の子に歩み寄るアールビー。
女の子は嬉しそうにアールビーの頭を撫でた。
アールビーはそれに応えるようにシッポを振る。

なんだろう?

確かにあの女の子に違いと思うのに
でも、あの女の子じゃないみたい。

そうだ…声聴いたらわかるかも!

「すいません、一緒に散歩にいってもいいですか?」

僕はいきなりそんなことを口にしていた。
女の子の声を聴いて確かめたい、その一心だった。

「晴香、どうする?」

“お父さん”が女の子に聞いた。
女の子は僕らと“お父さん”とアールビーの顔を
交互に見ながら少し考えた後、
「いいよ」って感じで首を縦に振った。

「じゃ、みんなで行こうか。君たち名前は?」
「僕はマサルっていいます。こっちはゆーちゃん、
 あ譲って名前です。」
「マサルくんに譲くんだね。この子は晴香。
 あ、事故にあってね、声が出なくなってしまったんだ。」

―声が出ない?

どういうことだろう?
僕はあの日、確かにあの子の声を聴いた。
じゃあ、あの時の女の子とは別人ってことなの?

(よかったね、アールビー。
 あのお兄ちゃんたち、お前が気に入ったみたいだよ。)

女の子との距離が近づき、「声」が聴こえた。
…その声はあの時聞いた声と同じ気がした。
やっぱり、あの時の子だ…と思う。

でも…。

彼女はまるで僕のこと知らないみたいに何の反応も示さない。
心の声を聞いても、それは同じだった。
第一、この女の子が僕にキコエル力を与えられるようにも
思えないし、それに…アールビーはアルビノじゃない。

考えてもまったくわからない。

僕はますます混乱しながら、
散歩する親子とアールビーの後を
マサルとついて歩いた。

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『聴こえる』vol.6【リレー小説】
チエノワさんがvol.6をアップしています。

予想外の展開です!私もびっくり(笑)

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『聴こえる』vol.5【リレー小説】
vol.5

帰り道、僕はまたあの草原に寄ってみた。
マサルと別れて一人…のはずだった。

「ゆーちゃん、ここに何があるの?」

振り向くとそこにはマサルがいた。
どうやら僕の後をついてきたみたい。

「マサル…ついてきたの?」

マサルはすぐに答えずにただ僕の目を
じっと見つめていた。

(話してくれないのはきっと話しにくいことなんだよな
 だったら僕から聞いてみるんだ
 だって、僕はゆーちゃんの友達なんだから…
 でも、どうやって聞いたらいんだろ…
 勝手についてきちゃったし)

マサルは僕がキコエルようになってから
何か悩んでいることに気づいていた。
いつも気にかけてくれている。
それは泣けるほど嬉しい。
でも、人の心の声が読めるなんて知ったら
マサルの笑顔だって消えるかもしれない。
マサルが僕の目の前から消えるかもしれない。
だって、マサルの心だって…僕にはキコエルのだから…

「ここでこないだアルビノの犬を見たんだ〜。
 また、会えるかな〜と思ってきてみたんだけど
 もういないみたい。」

僕は背の高い草を少しずつ千切っては捨て
千切っては捨てながらマサルの目を見ずに答えた。

「ゆーちゃん…ホントはなんか悩みあるんじゃない?
 誰にも言えなくて抱えてることあるんじゃない?
 僕…僕じゃ頼りにならないのかな?」

マサルの力強い声。

言わせてしまった。
いや、言って欲しかったのか…。
でも、僕はマサルを失いたくないんだ。
友達を、失いたくないんだよ。

「そんなことないよ。
 ただ、アルビノであることに時々どうしようもなく疲れるだけ。
 紫外線に弱いから暑くても長袖着てないといけないし
 日焼け止め塗り忘れると大変なことになるし
 視力も悪いから、たまに見えなくてイライラするし
 なかなか人に理解されなくて、好奇の目にさらされるのも
 慣れたとはいえ、やっぱり疲れるし。
 なんで自分だけこんなんなんだろうって思うけど
 それはどうすることもできないしさ…。
 でも、マサルは僕と一緒にいてくれるだろ?
 それだけで十分だよ。十分、頼りにしてるよ。」

改めて言葉にしたら、それだけでも十分悩みだよな
なんて客観的に自分を見てるもう一人の自分がいて
心の中で鼻で笑っていた。

その上、キコエルなんてさ…。

「ゆーちゃん…」

(結局、僕には何もできないのかな…
 アルビノを治すことはもちろん、
 代わってあげることもできないし
 やっぱり僕じゃダメなのかな〜)

「そんなことない!」
「え?」

僕は思わず…マサルの心の声にこたえてしまっていた。
マサルが驚いた顔で僕を見ている。

「や、なんでもないよ…うん。あ、もう帰ろうか」

僕はしどろもどろになりながらマサルに背を向けた。

夕日に照らされ赤く染まった町が見えた。
心臓が、これでもかってくらい鳴り響いていた。

「ゆーちゃん、もしかして僕が何考えてるかわかるの?」

どうしよう?

その瞬間、目の前がパーッと白く光った。
次の瞬間、声が聴こえた。

「聴こえるって誰にも話しちゃダメだよ?」

目を開けるとあの女の子がいた。

「なんで!なんで僕聴こえるようになっちゃったの?
 どうしたら聴こえなくなるの!ねえ!」

僕は力の限り叫んでた。

「それは、君に与えられた特別な力。
 来るべき未来に対して授けられたもの。
 だから、誰にも言っちゃダメなのよ?
 話したら、今だけじゃなくて一生
 聴こえるままになっちゃうからね?
 わかった?」

「なんで!意味がわからないよ。
 どうして僕なんだ!どうして僕がこんなっ!」

「それは…アルビノだからよ?」

女の子がそういって笑んだ瞬間、
また目の前が真っ白になった。

「…ゆーちゃん!ゆーちゃん!」

…マサル?

「大丈夫?貧血?急に倒れたからびっくりしたよ。
 家まで送ってくから早く帰ろう。」

どうやら、僕は意識を失ってその場に倒れていたらしい。

目を開けると半泣きのマサルの顔があった。
時間にしたら1分にも満たない間の出来事。
けれど、声をかけても反応しない僕を前に
マサルは相当テンパっていたみたい。

ごめん、心配かけて…。

そうして、僕はマサルに手をひかれながら
家まで帰った。

「じゃ、また明日ね」
「うん、バイバイ」

家の前でマサルの背中を見送りながらも
僕の頭ん中ではずっと…あの女の子の声が響いていた。

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Myself
Author:yayowitch
喜怒哀楽が激しいけど よく更新STOPするけど 私なりに、ことばを 紡ぎ続けます… どうぞよろしく★
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